サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の効果と活性化のコツ

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エステ不要!食事量を25〜30%制限するだけで若返り効果を発揮!

肌がきれいになって喜ぶ女性

断食には空腹がつきものですが、この空腹こそが健康効果を高める要であり、化学的に証明されています。その秘密は空腹時に活動を活発にする、長寿遺伝子=サーチュイン遺伝子に隠されています。

 

これまでは、空腹における作用は糖代謝から脂質代謝に切り替わる働きによって、蓄積された脂肪を消費させる役割が注目を集めてきました。しかし、発見された長寿遺伝子は、名前の通り長寿に導く若返りの効果を発揮します。

 

飢餓状態から生まれた生体メカニズム

サーチュイン遺伝子はなぜ空腹時に活動するのでしょう?それはこれまで人間が歩んできた長い生い立ちの中で獲得した生体メカニズムに深く関わっています。

 

私たちが生きる現代は(特に日本においては)食に困ることはそうめったにありません。

 

太古の昔はいつも食にありつける状態ではなく、空腹に耐え忍んできた歴史の背景があります。その中でも生き抜いていけるように進化した遺伝子が長寿遺伝子なのです。

 

食べるものがない状態でも栄養を自己の体で賄えるミトコンドリアを産生して、オートファジーと呼ばれる自食作用で細胞をいきいきと甦らせます

 

こうして古くなったミトコンドリアや過剰タンパク質などが綺麗に一掃されて、元気になった細胞は活性化し、活性酸素を除去するを作用を増強して老化による衰退にストップをかけるのです。

 

サーチュイン遺伝子が齎すその他の効果

糖尿病、難聴、認知症、動脈硬化の予防。

脂肪の燃焼促進によるダイエット効果。

加齢によるシミ、シワの改善。

ダメージを受けた細胞の修復作用。

ホルモン分泌の活性化。

保温効果。

記憶力の向上と脳の活性。

便秘の改善と予防効果。

 

サーチュイン遺伝子を健康習慣に取りいれるコツ

長寿遺伝子を活性化するためには、普段のカロリー摂取では効果があげられません。有効に働かせるには1日に消費されるカロリー量(推定エネルギー必要量)の25〜30%カットすることでサーチュイン遺伝子が動き出すと言われています。

 

まずは計算してみよう!

年齢や体重などによって基礎代謝量や身体活動レベルも異なりますので、自分の推定エネルギー必要量を計算する必要があります。

 

推定エネルギー必要量は、基礎代謝量×身体活動レベル=推定エネルギー必要量で計算できますが、下記のサイトなら簡単に算出することができますのでご紹介しておきます。

 

基礎代謝量と1日に必要なカロリー(ダイエットSlism)

 

ちなみにメタボーもこのサイトで計算してみたところ、1日に消費されるカロリー量は2245.2kcalとなりました。

 

サーチュイン遺伝子を活性化させる為には、約2245kcal×25〜30%で約561〜674kcalとなることから、1日に摂取するカロリー量は1571〜1684kcalということになります。

 

サーチュイン遺伝子を活性化させる為の食事スタイル

サラダ

基本的に朝食は抜くスタイルになりますので、夕食は控えめの配分で献立を考えましょう。勿論間食や夜食の摂取はNGです。

 

献立をたてるにあたって積極的に摂りいれたいのは、やはり野菜です。生の状態がよく、1日700gが理想量になります。

 

厚労省の指針では1日350gなので、比較すると多く感じますが、炭水化物を減らすなどして食事の一番初めに食べると満腹感から食欲をセーブできます。

 

余談ですが、皮ごと食べられるレッド系のぶどうや薄皮付の落花生を食べると、含まれるレスペラトールと呼ばれる成分が長寿遺伝子を活性化する作用が期待できます。

 

逆に活性化を阻害するのが単純糖を含む缶コヒー、飴、果物、ケーキなどの焼き菓子になります。小腹が空くとつまんでしまいそうですがぐっと我慢して、運動でカロリーを更に消費しましょう。

 

上手な断食で効果を高める方法

サーチュイン遺伝子の自食作用は空腹時に活性化することから、常にお腹が空いた状態にすれば良いという発想がひらめきますが、ずっと食べないでいる断食は素人では人体への影響が伴い危険です。

 

上手な断食として提案されるのが、プチ断食でも知られる朝食抜きのスタイルです。

 

脂肪取り込みが体内で行われる夜八時までに晩御飯を済ませて、お昼までトータルして18時間何も食べない断食環境を整えます。この18時間はとても内臓にとって有効な休憩タイムで、摂取した食べ物のカスを翌日に持ち込まないようにしっかりと吸収・排泄されます。

 

その他にも朝食抜き断食は以下のようなメリットがあります。

 

腸の蠕動運動が活性化されてお通じが良くなる。

体脂肪が代謝されるので過剰脂質を減少できる。

内臓を含めて体全体が温まり、体温の上昇と共に免疫力がアップする。

自律神経が正常化して、リラックスした精神状態を維持できる。

1食抜くので1日の摂取カロリーを上手にコントロールできる。

 

ただし、断食は人によっては食中枢が刺激されすぎるなどして、苛々したり回転が悪くなるケースもあります。糖尿病や胃潰瘍の罹患者では病状が悪化する恐れがありますので、断食はやめておきます。

 

まずは様子をみて無理のないようにはじめていきましょう。朝の食べ物は基本NGですが、水分補給はOKです。常温水にレモン汁を落としたレモン水を飲むとスッキリとします。

 

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